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銀粘土作品が出来るまで5

実験室を開いてから結構長いのだが
今まで銀粘土作品を紹介している割には
どうやって作るのかについてほとんど書いていないことに気が付いた。
そこで、何度かに分けて銀粘土作品ができるまでをご紹介。
ご興味があればお付き合いください。

注:基礎の部分は別として、デザインからの展開や
制作方法は人によってさまざま。
なので、これからご紹介する方法は

「ああ、こういう方法もあるのね」
「この人はこうやって作るんだな」

位にお考えください。

また、順番に読んで頂いた方がわかりやすいので
もし前回記事をご覧になっていない方はぜひこちらからご覧ください。

~第1回・何を作るか考える~
~第2回・デザインを考える~
~第3回・ねりけしでモデルを作る~
~第4回・銀粘土で制作する・1~

~第5回・銀粘土で制作する・2~

前回は銀粘土でパーツの形を作る所まで進んだ。

形が出来たらまず手のひらにのせてドライヤーの冷風で乾燥(手順5.))
目安は表面のぬめりがとれて、さわっても指紋がつかなくなるまで。

といっても何度も指紋が付かないか試すと表面があれるのでほどほどに!!

冷風で表面が乾燥したら、ドライヤーの温風で乾かす。
紙の箱などに入れてあげると合理的。
こんな乾燥ボックスを作っても良い。

ドライヤーボックス

小さ目の段ボールの箱にドライヤーを差し込む穴をあけただけの
簡単仕様。

ふたに穴をあけただけ

簡単!

ドライヤーボックスの下に置いてあるのは
100円ショップで売っていた組立ラックの棚板部分。
ドライヤーボックスがかなり熱くなるので
床やテーブルなど接している部分が熱くならないよう浮かせている。

また、ドライヤーには負荷がかかるので
壊れてもいい安物を選ぼう(笑)
温風と冷風の切り替えができるなるべく安いものを
銀粘土用に購入しているが、これはもう消耗品扱いだ。

さて、どれくらい乾燥するかなのだが
これはパーツの大きさや厚みによってまちまちなので
何とも言えないのだが、もし7gパックを丸々使って
それなりの厚みのペンダントトップを1個作ったとしたら
少なくとも20分程度はかかると思ってほしい。

では乾燥したかどうかをどうやって調べるかと言うと。

鏡か、ステンレスなどの光沢のある板など
(ご家庭にありそうなものだと調理用のバットとか)
にドライヤーボックスから出した乾燥体をすぐに乗せ
5秒カウントしてから乾燥体をどけてみて
鏡・または金属面に曇りがあればまだ水分が残っているので
再びドライヤーボックスへ戻す。

乾燥チェックの注意点。

1.火傷に注意

ドライヤーボックスの中はかなり熱くなっているので
チェックのために乾燥体を取り出すときにはドライヤーを一度OFF。
乾燥体も熱くなっているので、ピンセットかわりばしで取り出す。
ただし、乾燥が不十分なときにピンセットで強くつまむと乾燥体に傷がつくので
そのあたりは様子を見て。
また、この段階でつまみそこねて落としたりすると割れるので慎重に。

2.とりだしてすぐチェック

1.で火傷に注意、とはいったが、ドライヤーをOFFにして
乾燥体が冷めた状態では乾燥チェックが出来ないので
とりだしたらすぐに鏡、または金属板に載せること。


この乾燥チェック、残念なことにあまり厚みがありすぎると
内部が未乾燥でも曇らなくなるのだ。
例えば7gの銀粘土をねりねりくんで練って丸めた状態でドライヤーボックスに入れると
2時間かけても乾燥は終わらない。

さて、なぜ乾燥が必要なのかを説明しておこう。
第3回の時に

銀粘土は(細かい銀の粒子+バインダー(のり)+水)
で出来ていて、乾燥で水分を飛ばすことで
(細かい銀の粒子+バインダー(のり))に、
焼成でバインダー(のり)を焼き切ることで
純度99.9%の銀になる、という話をした。

では、焼成の時に銀粘土内部に水分が残っているとどうなるか。
内部の水分が膨張して、粘土本体が破裂することがある。

これは粘土内部に空気が残っている場合も同様で
粘土をねりねりくんで練る前に二つ折り、4つ折りにするが
その時に「中の空気を押し出すように」と念を押したのはこのため。

場合によるが、お餅のように膨らんだり、亀裂が入ったり。
亀裂が入る程度ならあとから修正出来なくもないが
こうならないようにするに越したことはない。

ひとつ語り草になっている話がある。
ある体験講習の時に

「怪獣のたまご~!」

と言って、7gの粘土をそのまま丸めたお子さんがいたらしい。
この場合2時間の体験講習では出来上がらないことを説明して
平面の卵にデザイン変更させるか、時間延長で徹底的に乾燥させるかなのだが
この時の講師が気が短いタイプだったらしく(^^;)
乾燥も不十分なまま焼成したらしい。
どうなったか。

小型電気炉の中で木端微塵に砕け飛んだらしい(爆)

うちの教室ではこの話をして「乾燥はしっかりと!」と
口を酸っぱくして言い聞かせているためか
別の先生の体験講習を受けに行った時
あまり乾燥せずに焼こうとする講師の先生にあたると

「あ、もう少し乾燥してみます~(^^)」

と、さりげなく生徒さん本人が乾燥時間をコントロールするそうだ。
優秀で頼もしい!!(笑)

さて、長くなってきたので続きはまた次回。

☆作り方連載・銀粘土作品が出来るまで
~第1回・何を作るか考える~
~第2回・デザインを考える~
~第3回・ねりけしでモデルを作る~
~第4回・銀粘土で制作する・1~
~第5回・銀粘土で制作する・2~ ←いまここ
~第6回・銀粘土で制作する・3~
~第7回・焼成~
~第8回・仕上げ(磨き)~
~第9回・実際に使ってみる~
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