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銀粘土作品ができるまで4

実験室を開いてから結構長いのだが
今まで銀粘土作品を紹介している割には
どうやって作るのかについてほとんど書いていないことに気が付いた。
そこで、何度かに分けて銀粘土作品ができるまでをご紹介。
ご興味があればお付き合いください。

注:基礎の部分は別として、デザインからの展開や
制作方法は人によってさまざま。
なので、これからご紹介する方法は

「ああ、こういう方法もあるのね」
「この人はこうやって作るんだな」

位にお考えください。

また、順番に読んで頂いた方がわかりやすいので
もし前回記事をご覧になっていない方はぜひこちらからご覧ください。

~第1回・何を作るか考える~
~第2回・デザインを考える~
~第3回・ねりけしでモデルを作る~

前説が終了したところで本題。

~第4回・銀粘土で制作する・1~

いよいよ銀粘土での制作に入ろう。
でも、まだ銀粘土のパッケージを開けてはダメ!
ここまで読んで下さった方はお分かりと思うが
とにかく銀粘土のコンディションを保つために
無駄に外気に触れさせない、熱を加えない。
そのためには段取りが重要なのである。


1.手順を確認する

制作までの手順を確認しておこう。

1.形を作る
 1) 道具がそろっているか確認する
 2) 銀粘土をねりねりくんで練る
 3) パーツを作るのに必要な粘土を取り分ける
 4) パーツを作る
 5) パーツを乾燥させる
 6) 傷などがあれば補修(粘土で埋めた場合再び乾燥)
 7)表面をやすりで磨く
 8)カットや模様を彫るなどの加工をする
 9) パーツを組み立てる

2.乾燥する
 1)乾燥させる

3.焼成する
 1)焼成
 2)冷ます
 3)落下テスト

4.仕上げ
 1)磨く
 2)その他のパーツなど

5.性能評価
 1)試しに使ってみる

このような感じだ。
このうち1.の2)~4)は、ほぼ前回のねりけしで作ったモデルを
銀粘土で作ると思ってもらえれば大丈夫。


2.使う道具がそろっているか確認する

銀粘土のパッケージを開けてから

「あっ、あれがない!」

なんて慌てて探し出すと、その間にどんどん乾燥が進んで
ひびが入る原因になるので、まず道具をそろえよう。

道具の準備

A. 銀粘土 画像は55gパックだが、初心者はまず7gで始めよう。

B. 作業台と作業プレート 作業台はクリアファイルや粘土板、作業プレートは
                いらないCDやカセットテープのケースでも代用可能。
C. ねりねりくん

D. 水を入れた容器 作業中の乾燥防止や貼りつけに使う。
             通常の作業では指が入ればいいので
             きれいにしてあるものならPETボトルの蓋でもOK。
             ただし、あまり軽いとひっかけて水をこぼすことがあるので注意。

E. デザインナイフ  粘土をつぶして板状にしたものをハート形や星形などに
             切り分けたい場合に使用。
             直線ならばカッターでも切れるが
             曲線ならばデザインナイフがおすすめ。

F. スパチュラ(へら) 細工用のヘラ。下が細工カンナ、上は理科実験用の
             マイクロスパーテル。
             わたくしはこの2本があれば大体事足りる。

G. ねりけしモデル  第3回で作ったねりけしのモデルを置いておくと
             サイズやバランスの確認に便利。

H. クッキングシート オーブンなどに敷いて使う紙のシート。
             工程の中につぶす作業がある場合は忘れずに。

I. ウエットティッシュ 粘土の保存(後述)や汚れた手をふくのに使う。
             
J. 精密スケール   あれば粘土のとりわけに便利。0.1gまで量れるものを。


3.銀粘土でパーツ作り

さて、ここからは1.で確認した手順 2)~になるが
粘土の作業をしながら撮影をしていると粘土が乾いてしまうので
画像にはねりけしを使わせて頂く事をご了解いただきたい。

その前に(笑)

「ねりねりくん」使用上の注意を。

ねりけしを練るときには、こうやって普通にねりねりくんを持った。

普通の持ち方

ねりけしの感触が似ているとはいえ、やはり本物の銀粘土の方が柔らかいので
ねりけしを練るときと同じだけの力を入れて銀粘土を練ると
ねりねりくんにべったり銀粘土が貼りついてしまう。
そこで、ためしに親指と薬指でねりねりくんを持ってみて欲しい。

親指と薬指で
指がわかりやすいように斜めから撮ってみた

ためしにこの持ち方でねりけしを練ってみて欲しい。
ほとんど力が入らないはずだ。
持ち方は普通(親指と人差し指、中指)で構わないので
これくらいの力加減で。そこから様子を見ながら少し力を入れる、くらいだと
ねりねりくんに粘土が貼り付かないで済むはずだ。
体験講習でも同じ注意を必ずするのだが
やはり力が強すぎて銀粘土を貼り付かせてしまう受講者さんは何人か出ることがある。
その度救助に飛んでいくのだけれど(^^;)


ここでようやく銀粘土のパッケージを開ける時が来た(笑)
ただし、パッケージを開けたらパーツを作り終えて
ドライヤーボックスに入れるまで
電話が鳴ろうが来客があろうが赤ちゃんが泣こうが
危険でない限り無視してノンストップ!

そんなわけで小さなお子様をお持ちのお母様はお子様のタイプと年齢に応じて
お子様が寝ている隙を狙うか

「今からちょっとだけママ忙しいから。これが終わるまでお話しないで
 一緒に見ててくれる?」

と宣言するなど、おのおの工夫されたし。
隙あらば用事を頼みたがるあまえんぼさんな彼氏・彼女・だんな様や奥様を
お持ちの場合も同様に工夫されたし!


パッケージを開けるとフィルムにくるまれた銀粘土が入っている。

パッケージの中の銀粘土

ねりけしモデル制作の時に「使わない粘土はラップに包んで」
と言っていた「ラップ」とは、食品用ラップではなくこのフィルムのこと。
食品用ラップよりかなり頑丈。
また、画像の銀粘土は55gパックなのでかなり多いが
初めての方はまずは7gパックで始めよう。
扱いも保存も7gの方が最初は楽なので、失敗とロスが少ない。

フィルムから銀粘土を取り出し(7gの場合は全部)
ねりねりくんでしわがなくなるまで練る(手順2))

ころころ~

必要量をとりわけて(手順3))

必要な分だけ切り分ける

パーツを作る(手順4))

長い紐なら板を横に

プレートで平たくつぶす

画像は楊枝の刃の部分。

ここで乾燥なのだが、そのお話は長くなるのでまた次回。

☆作り方連載・銀粘土作品が出来るまで
~第1回・何を作るか考える~
~第2回・デザインを考える~
~第3回・ねりけしでモデルを作る~
~第4回・銀粘土で制作する・1~ ←いまここ
~第5回・銀粘土で制作する・2~
~第6回・銀粘土で制作する・3~
~第7回・焼成~
~第8回・仕上げ(磨き)~
~第9回・実際に使ってみる~
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