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他人の何気ない一言に助けられた

某発言サイトに「他人の何気ない一言に助けられた」というトピックスがあって
読んでいるとうっかりもらい泣きしてしまうお話がたくさんある。

わたくしにもそんなお話が色々あるのだが、その中の一つ。
以前、会社員をしていた頃のお話。
以前の日記でもご紹介したM部長にも色々優しい言葉をいただいたのだが
やはり同じ部署内でのお話。

当時その部署にはわたくしを含め新人が3名配属された。
その同期の1人がヌメ革のいいビジネスバッグを持っていた。
ヌメ革はよく「育てる」という言い方をするが
まさに使い込まれて味わい深く育った
武骨で、でもスタイリッシュなそのバッグは
持ち主の彼にとてもよく似合っていて、わたくしは思ったままに

「Mさん(M部長とは別人。同期だし^^;)素敵な鞄持ってるわね」

と言った。それを聞いた彼は嬉しさと寂しさが混ざったような微妙な表情で

「うん・・・これ、親父のなんだ・・・」

わたくしは自分の発言を激しく後悔した。
彼のお父上は入社前にお亡くなりになっている。
この時点でまだ1年経つか経たないか、というところだったと思う。
当時まだわたくしは祖父母以外の近親者との死別を経験したことがなく
それを思い出させることが彼にとってどれほど辛いことなのか
わかってあげることさえできなかった。
悪気がなかったとはいえ、なんてうかつなことを言ってしまったのだろうと
二の句が継げずにいた時に、その場にいらした大先輩・F田さんが間髪いれずに
こうおっしゃった。

「いいなぁ、M!お前、いつも親父さんと一緒に仕事できるんだなあ」

F田さんには、もしかしたらわたくしをフォローしようなどという気持ちはまったくなく
それこそ感じたそのままを口にされたのかもしれない。
だが、この言葉にわたくしは本当に心底救われる思いがした。

いつかこんな人になりたい。
ここぞという時に、誰かにこんな温かな言葉をかけられる
優しい視点を持った人になりたい・・・
わたくしがそう思ったのは言うまでもない。

あれから20年以上経つが、まだまだ足元にも及びつかない。


たった4年の会社員生活だったのだが
他にも色々な方から溢れるほどの優しい言葉を頂いたり
凛とした姿勢を見せて頂いたり
今思い返しても宝物のような時間だった。

そろそろ頂いた分を誰かに還元していかないといけないのだけれど・・・
日々精進である(^^;)
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