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今月の生徒作品・2010年11月

友情の印

作品名「友情の印(しるし)」
作者 陽子さん
制作者コメント わたしの大切なお友達Mちゃん
          手先が器用で細かい作業が大の得意
   
          Mちゃんがわたしのために作ってくれた消しゴムはんこ

          素材の性質上使用していくうちに壊れてしまうので
          壊れる前に型をとってペンダントヘッドを作りました

オリジナル消しゴムはんこ&ペンダント

銀粘土の技法書にはスタンプで絵柄を付ける作品がよく掲載されているのだが
うちの教室では体験レッスンを含め、特別の場合をのぞいてあまりおススメしていない。

おススメしない理由は、簡単そうに見えて意外と難しいから。
粘土が表面乾燥した時に押すと綺麗に押せるのだが
早いとスタンプにベッタリ粘土がついてこわれてしまうことがあったり
遅いとはっきり凹凸がでなかったり、意外とタイミングの見極めが難しい。
技法書ではスタンプがきれいに離れるように印面にオイルを塗ることを推奨しているが
一度で形が決まればよいが、うまく行かず粘土を練り直してもう一度・・・
という時にはこのオイルが邪魔をするのでやはりよろしくない。

そしてもうひとつ、スタンプで絵柄を押してハイ終わり、って
一見簡単で良さそうなのだが、簡単に出来ることって結局つまらない。
やはり銀粘土教室の趣旨としてデザインや制作を楽しんで欲しいので
インスタントな方法はあまりおススメできないのだ。

もちろん作品を作るのはご本人なのでどうしても!という場合は
ご本人のご意見を尊重するが、このあたりを説明すると
たいてい納得されて他の方法を選択される。

ではスタンプOKの特別な場合とは?

1.スタンプそのものでデザイン完成、ではなく
  スタンプをデザインの一部として利用する場合

  例えばレースペーパーをテクスチャとして利用するとか
  デザインの一部に名前やイニシャルを入れるために
  アルファベットスタンプを使う、
  スポーツユニフォーム型デザインのアクセサリーの
  背番号部分に数字スタンプを使う、などの場合

2.ある理由で量産が必要な場合

  自分のブランドマークを小さなプレートで作って
  チェーンの端に取り付けたい場合など

3.スタンプが自作の場合

  スタンプ自体が自作の場合はここから既に制作が始まっているので
  これも技法のひとつなので。

要するにスタンプハイ終わり、ではなくちゃんと考えたり楽しんでくれれば
OKというわけだ。

さて、今回の陽子さんの作品はスタンプとは言っても
通常の場合に較べてちょっと大変だった。

この消しゴムスタンプがお友達のお手製なので
壊れる前に形に残したい、というのがそもそもの出発点なので
銀粘土に直接押してうまくいかなかった場合の破損を避けるため
まず一度型をとった。(型1)
型1を銀粘土に押し付けるとスタンプのデザインが反転してしまうので
更に型1から次の型を作成(型2)
実習も兼ねて、型1と型2はそれぞれブルーミックス、おゆまるくんと
2種類の素材を使って作ってもらった。

いよいよ型2を銀粘土に押し付けるわけだが
消しゴムスタンプは紙に接する印面がフラットであれば
印刷されない余白部分は印面より下がっていれば
スタンプとしてはOK。
ただし、銀粘土に押し付けた時に余白部分の彫り跡が
凹凸になってしまって美しくないため
乾燥させてから整えなければならない。
下の写真をご覧頂けば、滑らかな仕上がりになっているのが
おわかりいただけるだろう。

そういった手間をかけて出来上がったシルバーのペンダント。
ここまで大事にしてもらえたら
スタンプを作ってくださったお友達のMさんも
きっと喜んでくださったのではないだろうか。

それにしてもスタンプの持ち手部分にワインのコルクを使ったり
枠まで入れて「Yoko」と読めるマークといい
Mさんのデザインセンスも素晴しい。
さすがは陽子さんのお友達だ。

ちなみにディスプレイはお二人の友情に敬意を表して
ペンダントの革紐をさりげなくハート型に巻いてみたのだが
ご覧頂いたお客様の中にお気づきになった方がいらしたかどうかは不明(笑)

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