Rika実験室

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成層圏の弦楽器

成層圏の弦楽器

エレキギターのネックレス。

作品名の「成層圏」はいきなりすぎると思われるのだがちょっと理由が。
このギターのモデルにしたのはフェンダー社のストラトキャスターというギターで
「エレキギター」と言えば思い浮かべる形、と言って差し支えないくらい
有名なギターのひとつである。
この「ストラトキャスター」と言う名前は「Stratosphere(成層圏)」
とフェンダー社がその前に出していたギター「テレキャスター」とからの造語らしい。
「テレキャスター」自体が「テレビキャスター」からの造語らしいのだが
このギターができた1950年代
成層圏や宇宙と言えば先進的なイメージがあったらしいのだ。

こういうのはデザインの世界ではままあることで
飛行機や自動車、列車の流線型が先進的というイメージになると
トースターやラジオといった
機能的にスピードや空気抵抗とまったく縁のないものまで流線型になったりする。

記憶に新しい(?)ところでは10年ちょっと前、アップル社から
i-macというコンピュータが出て爆発的に売れた。
それまでのねずみ色(?)一辺倒だったパソコンとまったく違う
半透明でカラフル、しかもスタイリッシュなデザインは
視覚的にも鮮烈に「新しくて素敵なもの」というインパクトを与え
コンピュータに関係なくてもグッズはとにかく半透明
商品名には意味もなく「i-ナントカ」とつけるのが流行した
10年ちょっと前が記憶に新しい、になったあたりに自分の年を感じるなあ(^^;)

1950年代、「成層圏」と言う言葉には多分そんな空気があったのだろう。
「ストラトキャスター」はその名に恥じぬ王道を進んで来たと思うので
敬意を表して作品名に入れさせていただいた。

この作品のポイントは紐の取り付け位置。
普通ギターのネックレスやペンダントはヘッド部分
(ギター指板先端の糸巻きが付いている部分)に
チェーンを通して縦に下がる場合が多いのだが
このネックレスでの紐の取り付け位置は
ギターのストラップの位置と同じ。
つまり、首にかけるとちょうどギターのストラップをかけているのと
同じような感じになるのだ。
また、ギターのストラップを意識してシルバーのチェーンではなく
革の平紐を使用。
ギターを弾く人になら「おっ」と思ってもらえるかもしれないが
そうでない方にとってはどうでもよすぎるこだわり。
アクセサリー作りってそういうところが楽しいのだけれど。

ヘッド部分をくるりと巻いた形にしてあるのは
このギターのモデルにしたエレキギターのヘッド部分は
デザイナーがヴァイオリンやコントラバスなどのヘッドを
意識したのではないかな?というのを勝手に拾って
逆にそちらに戻してみたもの。

明日からのBunkamura Arts & Craftsに出品予定なので
お近くにお立ち寄りなら是非実物を見に来ていただければ光栄(^^)

7g使用
2010年9月制作
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