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ユーハイムのバウムクーヘン

NHKの「歴史秘話ヒストリア」という番組で
日本で初めてバウムクーヘンを焼いた
ユーハイム夫妻についての話を見た。

ユーハイム家の10男として生まれたカール・ユーハイム氏は
菓子職人としての修行を積んだ後、当時ドイツ領だった
中国のチンタオへ。ここでの彼のバウムクーヘンは
本場ドイツの味、と評判を呼び
ドイツから婚約者を呼び寄せ店を持って独立に至る。

ところが第一次世界大戦が勃発、徴兵されたカール氏は
捕虜として連行され日本へ。
4年の後、第一次大戦休戦協定に伴い解放されることになるのだが
広島でドイツ人捕虜による物産展が開かれる。
4年ぶりに焼いたバウムクーヘンは飛ぶように売れ
「うまいものは誰が食べてもうまいのだ」
と、チンタオから妻子を呼び寄せ日本で開業することになる。

横浜でもカールのバウムクーヘンは大評判。
弟子を育てつつ順風満帆に思えたところに関東大震災で店は全壊。
避難先の神戸で借金をして店を構えるが
今度は第2次大戦で息子はドイツ軍に徴兵
手塩に掛けて育てた弟子達は日本軍に徴兵
神戸も大空襲にあい、店は全焼。
終戦前日にカール氏は日本で死去
その後妻エリーゼはドイツに強制送還されてそこで息子の戦死を知るが
日本での弟子達が「ユーハイム」を設立し
8年後、エリーゼを社長として迎え入れた

現在のユーハイム社長はエリーゼに孫のように可愛がられたそうで
値上げをしようとすると
「アナタ、カイマスカ?」
と窘められたり、大切な事をたくさん教わったのだそうだ。

戦争で捕虜として連行されたのは不幸なことなのだが
ユーハイム夫妻がいなかったら
日本にバウムクーヘン文化は根付かなかったかもしれない。
それどころか、本場ドイツでは季節もののバウムクーヘンが
日本でなら1年中手に入れられる。
自分を捕虜として連行した国
夫を自分の元から連れ去った国
そんな国でも、美味しいと喜んでくれるから、と
日本で店を出してくれたユーハイム夫妻に感謝。

ありがとう、ユーハイム夫妻!
今日もありがたくオヤツにバウムクーヘンをいただきます。
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