Rika実験室

こんなもの作っちゃいました+日々雑感

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薔薇のカップアンドソーサー

ポーセリンの生徒さんたちのサンプル用に描いたカップアンドソーサー。

薔薇のカップアンドソーサー

ポーセリンのクラスで、薔薇の特別講習をしたので
そのサンプルとして用意した。
同じ下絵を使って、上絵付けのフルカラーと
イングレーズのモノトーンの2種類を描いてもらう講習。
3人くらいずつを順番に個別指導しながら
全員にマスターしてもらうのが狙い。

自分自身、同じものを「さあ、これを描きますよ」という授業は
技術習得のためのセミナー以外では好きではないのだが
(理由:つまらないから)
そこそこ長くレッスンを続けているのに描けないのは問題かも、と
教室内セミナーに踏み切ったのだ。

普段、10人以上を一度に見ていると
作品に手を入れてあげるのが手一杯で
描いた結果に対しての指導は出来るが
ご本人の描いているところをじっと見るまでの時間はなかった。
だが、今回3人ずつなのでじっと見ていると
(見られるのはプレッシャーだったと思うけれど)
ペイントの溶き方に問題があったり
筆にペイントをとるところに問題があったりすることに気付けたので
踏み切って良かった!と思った。

上絵付けのフルカラー版。

薔薇のカップアンドソーサー

画像ではわからないのだが、実は薔薇の色の濃いところ
絵具が泣いてしまい(はじいたようになってしまうこと)
納得のいかない仕上がりに。
ポーセリン仲間何人かに聞いたところ
オイルが古いのが原因では?ということになったのだが
本当のところは謎、というのが
窯を使うクラフトの頭の痛いところ。

そしてイングレーズのモノトーン版。

薔薇のカップアンドソーサー

イングレーズ、というのは釉薬の掛かった磁器の上から
専用絵の具で絵付けをして、高温(1250℃)で焼成すると
絵具が釉薬の中に沈み込み、まるで下絵付け
(わかりやすいところで言うと染付けや、
マイセンのブルーオニオンなど)
のように見える特殊技法だ。
高温での焼成なので、食器もそれに耐えられるものが必要。

薔薇のカップアンドソーサー

エッジがふわりと溶け込んで、大倉陶園の食器風に仕上がる。

イングレーズを一度体験して欲しかったのもあるが
最大の狙いはモノトーンで描くことで
陰影をつかんで欲しかった。
鉛筆や木炭のデッサンをしてもらうようなイメージだ。

教える側としては色々発見があって
実行してよかったセミナー。
これで火のついた生徒さんは
同じ図案で3客、5客とセットを作っている。
技法を叩き込むには大変良い方法だ。

あとは忘れた頃に、それぞれまた描いてもらわないと。
むしろ、忘れる暇がないくらい描いてもらおうか(ニヤリ)←鬼講師

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