Rika実験室

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2018チャームスワップ・無気力

2018チャームスワップ・無気力

無気力
作者 伸行さん
この作品をもらったラッキーな人 Rika-C

2018年チャームスワップ出品作。
チャームスワップについてはこちらを参照。

骨にパクリと食いついて尻尾を丸めてはいるが
だらりと手足をたらして「無気力」な犬。
動物キャラクターも得意な伸行さん
ぽや~んととぼけた表情が実に良い。

尻尾もチェーン通しとして使えるようになっているが
骨に2箇所穴があけてあり、ここに丸カン等をつけて
チェーン通しにできるようになっている。
骨の方で吊るすとこんな感じ。

2018チャームスワップ・無気力

骨を持ち上げても離れないあたり
無気力なのか、無気力と見せかけて
実はとんでもない粘り腰なのか(笑)

焼成前の乾燥体の時に

「セクハラになりますかね?」

と気にしてらしたので、何のことだろう?と思っていると

2018チャームスワップ・無気力

大事なところが作ってあった(笑)

こういうものをセクハラと捉えるかどうかは
制作者の意図と受け取り手の捉え方によるだろう。
教室生徒がほぼ女子中学生や女子高校生で
そこに悪意を持って持ち込めばセクハラになるかもしれないが
当教室の生徒さんは皆さん大人だし、作者もユーモア寄りで作っているので
わたくしはこれはセーフだと思う。

アートの世界では裸体表現は当たり前。
なぜなら人体は美しいから。
ただし、過去の偉大なアーティスト達が
裸体表現を実現するためにわざわざ神話世界を借りたり
そこから敢えて脱却するために舞台を娼館にしたりとする度に
様々な議論が起きていたりする。
議論で済めば良いが、時の権力者や時代の大きな声で
その表現を規制されたりすることもある。
あまり過敏になりすぎるのもどうかと思うし
かと言って「表現は自由」と何でもありにするのもどうかと。

例えば、女性社員もいるオフィスの会議室に
セクシーなヌードグラビアを飾るのはいかがなものかと思うが
(特別な業界は別として)
ボッティチェリのヴィーナス誕生のポスターをNGとするのは
過敏かなあ、と。
ケースバイケースで色々あると思うのだが
作り手も色々な事態を想定し
見る側も脊髄反射ではなく落ち着いて話し合えば
より良くなっては行かないだろうか。

昔は昭和のオジサン達がやりたい放題で
セクハラの何がいけないのかわかっていない感じだったが
(そういえば、相変わらずわかってなさそうな人達が
まだまだいるなあ。主に政治家とかに)
逆に今はその揺り返し(?)で
必要以上に過敏になっている部分も
あるような気がするのだ。
なんでも「規制」ではなく住み分けをしたり
程よいところを探っていかないとアートは衰退するし
どんどん世の中窮屈になっていく気がする。

権力や、その時代の大きな力に声をあげるために
ある表現をすることもあると思うが
意図的に特定の誰かを傷つける目的の「表現」は
いかがなものかと思う。
とはいえ、そうしたものであると攻撃されるのを恐れるあまり
守りに入ってしまってはどんどん薄く内容のないものになってしまうので
本当にさじ加減が難しい。

伸行さんの場合、あの「セクハラになりますかね?」に
面白いと思っているけれど、誰かに嫌な思いをさせるなら
変える用意がありますよ、という
柔軟性と思いやりを感じた。
すべての人の目に触れるわけではない小さなアクセサリーに
こうして気を配れる彼は、大変なジェントルマンだと思う。

そんなジェントルマン伸行さんの作品を手に入れたのは
なんとこのわたくし(笑)
さて、どんな風にアレンジしたら
この犬の「無気力」っぷりが最大限に出せるだろうか。



・ワンリン(のぶお→ふかふかY香)
・願い星(ふかふかY香→京)
・コンチネンタルクリップのお嬢様(京→ちえみ
・犬も歩けば棒にあたる(ちえみ→Massayo)
・竹富士(Massayo→輝子)
・骨田犬(ほねだ・けん)(輝子→友代)
・水紋(友代→伸行)
・とって来い(Rika-C→伸行)

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