Rika実験室

こんなもの作っちゃいました+日々雑感

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Halloween Party~その3~

先日の関東エリア展に出品した生徒有志チームの作品
「Halloween Party」

Halloween Party

生徒さんがそれぞれ「ハロウィン」をテーマに作ったペンダントを
1本のネックレスにした。

3回に分けて作品を個別にご紹介シリーズの3回目。
よろしければ下の過去回記事と合わせてご覧ください。

Halloween Party~その1~
Halloween Party~その2~

玲奈さん作、カボチャ帽子の骸骨

カボチャ帽子の骸骨

実は、うちのクラスはシルバーアクセサリー教室としてはありえないくらい
スカル(骸骨)モチーフを作らせないクラスだ。
何故ならわたくしがスカルモチーフが嫌いだから(爆)
単に嫌いなら別に作ることを止めないのだが、あまり勧められない理由がある。

まず、何故スカルモチーフなのか、というところを探っていくと
某有名メンズアクセサリーブランドが出して以来
シルバーの定番モチーフになっている部分があって

「流行しているからそれを真似してみたい」

という動機が大抵理由の中に入っている。
ただこれは、あまりその後の上達が見込めない気がするのだ。
同じ流行しているから真似してみたい、であっても
元のモチーフが例えば動物だったり、ならそこまで止めないのだが
人の骨、というのはあまり健全なモチーフと思えない。
強さや怖さを表現したいなら他にいくつでも使えるモチーフがあるし
おどろおどろしさ、というには中二病的と言うか
20歳以上の大人が選ぶモチーフとして如何なものか、と言う部分があるからだ。
もし生徒が10代だったら「まあ、そういうのがカッコいいと思う時期よね」と
生暖かい目で見守る気がするが(苦笑)


同じ理由でユリの紋章も基本的にクラスではNG。
これも某有名男性アクセサリーブランドが出していて
大変流行したのだが、フランスブルボン王家の紋章で
そのこと自体を知らない人が多い。

「マリーアントワネットが凄く好き」
「太陽王ルイ14世を尊敬してます」

あるいは名前が百合子さんだったり百合絵さんだったり、なら
是非作りましょう!と勧めるのだが
そうでないなら「ではなぜユリ紋?」ということになってしまう。
紋章で攻めるなら、むしろ自分の家紋をモチーフにしたり

「自分の紋章があったとしたら」

と仮定してデザインを起こした方が、最終的に愛着ある作品になる。

話をスカルに戻そう。
日頃勧めないスカルモチーフだが、OKな場合もある。
テーマを表現するためにスカルがモチーフとして有効な場合だ。

例えばテーマが海賊だったり、お化け屋敷だったり、百鬼夜行だったり
って、それどんなテーマの作品!?
の場合、スカルをモチーフとして使用するのが非常に自然だ。

というわけで今回の玲奈さんの作品。
テーマがハロウィンなのでもちろんOK。仮装にもよく使われるし。
スカルだけでも今回の「連作」ならばハロウィン、は十分表現できているが
樹脂粘土でカボチャ(ジャック・オ・ランタン)の帽子を作って
スカルに更に仮装をさせたところがなかなかニクイ。
スカルがまたなんとも愛嬌のある表情だ。
中空にして軽く仕上げてあるので、何かもう一つパーツを作って
ピアスとして使っても面白いかもしれない。
まだ始めてから日が浅いのに、ここまでの完成度は立派。

魔女の横顔

友代さん作、魔女の横顔。
クラスで一番か二番目に若い生徒さんなのに
一番大人っぽいデザインを出したのが彼女、というところが
非常に興味深い(笑)

この作品、彼女が仕事の都合で休会中だった時に
ほとんど自力で仕上げてきたものでデザインチェックやアドバイスを
一切していないのだが、見事の一言。
ベースの楕円プレートの上に魔女シルエットが載せてあるが
普通はベースのプレートの中でシルエットを収めようとするものだ。
それをあえてはみ出させたことで広がりが出た。
また、シルエットを構成するラインのなめらかさが見事。
あごや帽子のつばにエッジを効かせつつ
無理なくラインがつながっているところが素晴らしい。
銀粘土歴がまだ浅いので制作上の難点はいくつかあるものの
それは作品を作り重ねていくことで十分クリアできる問題。
今後が楽しみだ。

ジャック・オ・ランタン剣士

ラスト、俊行さん作ジャック・オ・ランタン剣士。

逆側

ボタンと糸の目は左右非対称。
見ようによっては伊達正宗の様な隻眼に眼帯、に見えなくもない。
実は歴戦の勇者?

ボタンの盾を装備

槍とボタンの盾を構えた剣士。
ん?この場合槍兵というのだろうか?
技巧派の俊行さんらしく、体は自由度があって
ぶらぶらと動くようになっている。
構造は風鈴を思い浮かべてもらえれば大体間違いない。
ジャック・オ・ランタンだけで十分ハロウィンだが
それを剣士にしたのが俊行さんのセンスと遊び心だ。


以上、3回に渡ってお届けした作品紹介
いかがだっただろうか。
8名による9作品、どれもが単独で十分使用に耐える素晴らしい作品だ。

実際自分で使うのに良い作品と展示会で受ける作品と言うのは別物で
展示会のことだけを考えると、今回の作品の一つ一つは
若干小さめなのだが、連作ということでボリュームが出せた。

「帰って来てからしまいこむのではなく、使える作品を」

というのが今回の全員へのアドバイスだったので
それもあって使用サイズになったという部分もある。
実際展示会場に足を運んだ生徒さんからは
作品が会場でどんなふうに見えたかなどが勉強になった、という声も聴け
また、提出期限までに制作を終える、という
普段と違う条件設定も良い勉強になったようだ。

今回の出品を通してまた一回り成長した生徒さんズ。
彼らの次の活躍を、実は私自身が一番楽しみにしている。

★現在(2012年11月)、JOYFUL-2新田店教室前展示ブースにて作品展示中なので
是非実物をご覧いただきたい。



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